名人とは
弘法も筆の誤り。『どんな名人だって、間違えることがある』という意味の諺ですが、では、日本の書道史上『三筆』の一人として名を残した弘法大師は、何を間違えたのでしょう?今昔物語によると、京の大内裏にある應天門に掲げる額を書くよう天皇から命じられた弘法大師ですが、その際、『應』の字の点を一つ付け忘れてしまったのだとか。
しかし、そこは流石の弘法大師。持っていた筆を投げつけて点を付け足す、というパフォーマンスをして、見ていた人を感動させたのだそうです。
どんな人にだって間違いはありますが、その後、どうフォローするかが大切だということですね。
弘法大師のような度肝を抜くパフォーマンスは無理だとしても、少なくとも、常に誠実な対応を心掛けたいものです。
(神垣)
2022年01月18日 10:19