ゲン担ぎ
新型コロナウィルスのワクチン接種が本格化して、当事務所のある呉市ではキャンセル分を教職員や保育士枠として確保したり、64歳以下の市民への接種券を前倒しで発送されることになっています。昨年の今頃は、先の見えない不安と噂話に振り回され、ゲン担ぎにと”アマビエ”グッズが流行しましたよね。
ところで、ゲン担ぎの「ゲン」って何でしょう?
ゲンを担ぐとは、『 ある物事に対して、以前に良い結果が出た行為を繰り返し行うことで吉兆を推し量ること。また、良い前兆であるとか悪い前兆であるとかを気にする、すなわち、縁起を気にすることや、縁起を気にして物事の成功を願った行動を行うこと。』を言うのだそうで、『ゲン』とは、『験』つまり「仏教の修行を積んだ効果」や「効き目」を意味するのだそう。「勝負の前にカツ丼を食べる」とか、「トイレ掃除をすると会社の業績が上がる」など定番のものから、入試シーズンの「こんなものまで⁈」というようなある意味こじつけグッズまで、一度は試したことがあるのでは?
ちなみに、日本では同様の意味として「ジンクス」という言葉も使ったりしますが、本来は「縁起が悪いこと」に使われる言葉。
もちろん言葉は時代によって変化するものなので、間違いだと言い切れるわけではありませんが、どうせ使うなら語源が前向きなものを…と思うのは私だけでしょうか。
( 神垣 )
2021年06月22日 09:06