初冠雪
本日7日(火)、富士山の初冠雪が甲府地方気象台の観測で発表されました。平年より25日も早い観測なのだそう。
ところで、この『初冠雪』の発表はどのようにして行われているのでしょう?
答えは、各地の気象台職員の「目視」。
基本的に、各地の気象台は市街地にあることが多いため、秋に雪が降るくらいの標高の高い山からは離れてしまうので、流石に双眼鏡を使って確認はするそうですが、それでも曇っていたりして視界が悪く目視できなかった場合は、たとえ山の近くに住んでいる人たちからは初雪を見ることができたとしても、初冠雪の発表はなされないのだそうですよ。
事実、静岡市からは、6日朝に富士山の山頂付近にうっすらと雪化粧がみられたようですが、初冠雪を発表する甲府地方気象台からは雲がかかって見えなかった為、昨日の発表はありませんでした。
何だか今の時代にそぐわない、随分アナログな気がしますが、初冠雪は季節の進み方を昔と比較するために行われている事なので、昔から行われているやり方でなければ意味がなくなってしまうのだそう。
季節を感じる風物詩ともいえる初冠雪の発表。私達の気付かないところで、日々頑張ってくださっている方がいらっしゃるのですね。
( 神垣 )
2021年09月07日 11:40